経営層が関与する開発プロセス
5つあるソフトウェアライフサイクルのうち、経営層が関与するのは「企画プロ
セス」です。このプロセスと経営目標をきちんと適応させることが重要です。

ここでは、前項で解説した共通フレームの5つのプロセスのうち、ストラテジ系
分野に含まれる「企画プロセス」と「要件定義プロセス」について詳しく解説します。
前項と併せて読み進めてください。
なお、本項の内容のうち、ITパスポート試験では、「企画プロセス」「システム化計画」「ROI」の3つの用語がよく出題されます。

企画プロセス

企画プロセスとは、経営の目標を達成するために、システムに必要な要件を集
め、計画を立てるプロセスです。
ITパスポート試験では、企画プロセスの目的を問う問題がよく出題されます。共
通フレームでは、企画プロセスの目的は次のように定義されています。

企画プロセスに含まれる2つのプロセス

企画プロセスはさらに次の2つのプロセスに分かれます。

  • システム化構想の立案プロセス・・・経営課題を解決するための新たな業務とシステムの構想を立案するプロセスのこと。
    具体的なタスクとしては、経営上のニーズと課題の確認、事業環境や業務環境の調査分析などがある。
  • システム化計画の立案プロセス・・・システム化構想を具現化するためのシステム化計画、およびプロジェクト計画を具体化して利害関係者の合意を得るプロセスのこと。
    具体的なタスクとしては、システム化計画の基本要件の確認や、対象システムの分析、費用とシステム投資効果の予測などがある。

ROIとは

ROI (Return On Investment:投資利益率)は、情報システムの費用対効果(コストパフォーマンス)を評価するための指標のことです。投資した金額に対して得られる利益の割合からROIを求めます。ROIの値が高いほど、費用対効果(コストパフォーマンス)が良い投資であるといえます。

ROI=利益/投資額