LPICは、Linuxの操作やシステム管理に関する知識を学べるIT資格です。
LinuxはWebサーバーやクラウド、ネットワーク、コンテナなどさまざまなITシステムで利用されているため、LPICで学ぶ知識はLinuxだけで完結するものではありません。
ネットワークやクラウド、セキュリティなどの関連分野をあわせて学ぶことで、Linuxが実際のシステムでどのように利用されているのか理解しやすくなります。
この記事では、LPICと関連性の高いIT資格と、それぞれの資格で学べる技術分野について解説します。
LPICとあわせて学習する資格の選び方
LPICと別の資格を組み合わせる場合は、資格の数を増やすこと自体を目的にするのではなく、Linuxと関連する技術分野を広げることが重要です。
たとえば、Linuxサーバーをネットワークへ接続するにはIPアドレスやルーティング、DNSなどの知識が必要です。また、AWSなどのクラウド上でLinuxを運用する場合には、仮想マシンやクラウドネットワーク、ストレージなどについても理解する必要があります。
そのため、目指すエンジニアの分野に応じて関連資格を選択するとよいでしょう。
CCNA|ネットワークの知識を学ぶ
Linuxとネットワークは密接に関係しています。
Linuxサーバーを構築・運用する場合でも、IPアドレス、サブネット、ルーティング、DNS、TCP/IPなどのネットワーク知識が必要になります。
CCNAでは、ネットワークの基礎からIP接続、ネットワークアクセス、セキュリティなどについて学習します。
LPICでLinuxサーバーについて学び、CCNAでネットワークについて学ぶことで、サーバーとネットワークの両方からインフラの仕組みを理解しやすくなります。
AWS認定資格|Linuxをクラウドで利用する
AWSをはじめとするクラウド環境でもLinuxは広く利用されています。
たとえばAmazon EC2ではLinuxをOSとして利用でき、SSHによる接続やパッケージ管理、ユーザー・権限管理、ログの確認など、LPICで扱うLinuxの知識を活用できます。
AWS認定資格では、コンピューティング、ネットワーク、ストレージ、データベース、セキュリティなど、AWSを利用したクラウドシステムについて学習できます。
Linuxの知識をクラウドインフラへ発展させたい場合に関連性の高い資格です。
Azure認定資格|Microsoft Azureについて学ぶ
Microsoft AzureでもLinux仮想マシンを利用できます。
そのため、Linuxの知識はMicrosoft製品だけで構成された環境に限らず、Azure上のクラウドシステムを構築・管理する場合にも活用できます。
Azure Administrator Associateなどの認定資格では、仮想マシン、仮想ネットワーク、ストレージ、IDなど、Azure環境の管理に必要となる知識を学習します。
LPICでLinuxそのものを学習し、Azure認定資格でクラウド上のインフラについて学習するという組み合わせが可能です。
Google Cloud認定資格|クラウドインフラの知識を広げる
Google CloudでもCompute Engineなどを利用してLinux仮想マシンを構築できます。
Associate Cloud EngineerなどのGoogle Cloud認定資格では、クラウドリソースの展開や管理、ネットワーク、IAMなどについて学習します。
LPICで身につけたLinuxの基礎知識を、Google Cloud上でのシステム構築・運用へ広げたい場合に関連する資格です。
情報処理技術者試験|IT全般の基礎を学ぶ
基本情報技術者試験や応用情報技術者試験では、Linuxだけでなく、コンピュータ、ネットワーク、データベース、セキュリティ、アルゴリズム、システム開発など幅広い分野が出題されます。
LPICがLinuxという特定分野を中心とした資格であるのに対し、情報処理技術者試験ではITシステム全体について幅広く学習できます。
特にITを学び始めた学生や、インフラ以外の技術についても基礎知識を身につけたい場合に組み合わせやすい資格です。
Java認定資格|Linux上で動作するアプリケーションについて学ぶ
LinuxはサーバーOSとして利用されており、その上ではさまざまなアプリケーションが動作しています。Javaも、サーバーサイドのアプリケーション開発などで利用されるプログラミング言語の一つです。
Oracle Java認定資格では、Javaの基本的な文法からオブジェクト指向、クラス、例外処理など、Javaによるプログラミングに必要な知識を学習できます。
LPICでLinuxサーバーの操作や管理について学び、Java認定資格でその上で動作するアプリケーションの開発について学ぶことで、インフラとアプリケーションの両方へ知識を広げられます。
Oracle Database認定資格|データベースの構築・管理について学ぶ
Webシステムや業務システムでは、Linuxサーバーとデータベースを組み合わせた構成が広く利用されています。
Oracle Database認定資格では、SQLによるデータ操作やOracle Databaseの構築、管理、バックアップ、リカバリなど、データベースに関する知識を学習できます。
LPICでOSやLinuxサーバーについて学び、Oracle Database認定資格でデータベースについて学習することで、サーバー上でデータベースがどのように構築・運用されるのかを理解しやすくなります。
特にサーバーエンジニアやインフラエンジニアだけでなく、データベースエンジニアを目指す場合にも関連性の高い組み合わせです。
