「Oracleデータベース・ソフトウェアのインストール」について解説します。

Bronze DBA試験ではLinuxおよびUNIXへのインストール手順が出題されます。本対策コースではOracle Database 19cをインストールする手順を説明します。

Oracle Universal Installer (OUI)を使用してOracle ソフトウェアのインストールを行う手順を説明します。

参考:https://docs.oracle.com/cd/F19136_01/ntdbi/install-oracle-database.html

Oracle ソフトウェアインストールの概要

Oracle ソフトウェアをインストールしてデータベースを作成するまでの手順は以下の通りです。

  1. 前提条件の確認
  2. インストール前に用意するもの

    Linux・UNIX環境では、対応するOSのバージョン、必要なパッケージ、物理メモリー、ディスクの空き容量などを、使用するリリースのインストレーション・ガイドに照らして準備します。プログラムの格納先だけでなく、作成するデータベースや復旧用ファイルの容量も別に見積もります。OUIの前提条件チェックは、これらの準備が満たされているかを調べる機能です。

    OSユーザーとOSグループ

    項目 よく使う名前 役割
    Oracleソフトウェア所有者 oracle Oracleプログラムを所有し、インストールや管理を行うOSユーザー
    Oracle Inventoryグループ oinstall インストール済み製品の管理情報を格納する中央インベントリへのアクセスに使用する。ソフトウェア所有者のプライマリ・グループに指定する
    OSDBAグループ dba OS認証でSYSDBAとしてデータベースを管理するためのグループ

    これらはOS側のアカウントやグループです。データベース内のSYS・SYSTEMなどのユーザーと混同しないようにします。名前は慣例であり、重要なのはインストール時に割り当てた役割です。OUI自体はソフトウェア所有者で起動し、OS全体の設定を伴う構成スクリプトではroot権限を使用します。

    環境変数が指す対象

    環境変数 意味 例
    ORACLE_BASE Oracle関連ディレクトリを整理する基準 /u01/app/oracle
    ORACLE_HOME 使用するOracleソフトウェアのインストール先 /u01/app/oracle/product/19.0.0/dbhome_1
    ORACLE_SID ローカル接続で対象にするインスタンスの識別子 studydb

    ORACLE_HOMEはソフトウェア、ORACLE_SIDはインスタンスを指定します。SIDとデータベース名は単一インスタンスの一般的な構成では同じ値にすることが多いものの、同じ概念ではありません。インストール時の環境変数の設定・解除は、そのリリースの手順に従います。特に既存環境の変数を、新規インストールへ意図せず引き継がないようにします。

    こうしたディレクトリの整理に関する推奨指針をOFA(Optimal Flexible Architecture)と呼びます。OFAはインストール用のツールではなく、ソフトウェアやデータベースを管理しやすく配置するためのガイドラインです。

    OUIで行う選択と、その意味

    19cのイメージ・ベース・インストールでは、新しいOracleホーム用のディレクトリに配布イメージを展開し、そのディレクトリのrunInstallerを起動します。例えば、ソフトウェア所有者で対象ディレクトリへ移動した後、次のコマンドで起動します。

    ./runInstaller

    構成オプションで「ソフトウェアのみ」を選ぶと、Oracleのプログラムは導入されますが、新しいデータベースは作られません。後でDBCAを起動して作成します。一方、「データベースを作成および構成」を選ぶ場合は、インストール後のデータベース作成まで処理が続きます。

    続いて単一インスタンスなどの構成、エディション、Oracleベース、OSグループなどを指定します。初回のインストールでは中央インベントリの場所と管理グループも指定します。インベントリはインストールされた製品の管理情報で、パッチ適用やアップグレードなどで使用します。データベースの業務データを格納する場所ではありません。中央インベントリは初回のインストール時にOUIが用意し、同じサーバーの後続インストールでも共用します。

    rootで実行する構成スクリプト

    orainstRoot.shは、インベントリの場所と管理グループを示す設定などを行います。Linuxのインベントリ・ポインタ・ファイルは通常/etc/oraInst.locです。root.shは、環境設定用スクリプトの配置や/etc/oratabの設定など、root権限が必要な作業を行います。

    OUIでは、指定した資格証明を使って構成スクリプトを自動実行する方法と、表示された指示に従って手動実行する方法があります。「OUIを実行するユーザー」と「一部の構成スクリプトに必要なユーザー」を区別してください。画面の選択肢は環境によって変わるため、操作順だけでなく、どの設定を決めている段階かを押さえると理解しやすくなります。

    Oracle公式資料:イメージ・ベース・インストール、ソフトウェア所有者とグループ、OracleホームとSID、Linuxインストレーション・ガイド

  3. ユーザー、グループ、環境変数などOSに対する設定
  4. Oracle ソフトウェアのインストール
  5. Oracle データベースの作成

順番に詳細を解説します。

前提条件の確認

 

OSに対する設定

 

ユーザーとグループを作成する

 

環境変数を設定する

 

OUIを使用してOracle ソフトウェアをインストールする

 

Oracleデータベースの作成