このレッスンでは、HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1の試験概要を解説します。どのような団体が実施し、何を証明する認定なのか、試験はどのような形式で行われるのかを把握して、学習と受験の計画を立てる材料にしましょう。
ここに掲載する内容は、2026年10月時点の公式サイトの案内に基づいています。試験時間・問題数・受験料などは変更されることがあるため、受験の前に必ず公式サイト(レッスン末尾の参考資料)で最新の案内を確認してください。
試験の実施団体と認定の種類
HTML5プロフェッショナル認定試験は、特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が実施する認定試験です。認定には「レベル1」と「レベル2」の2つがあります。本コースが対象とするレベル1は、HTML・CSSなどのWeb技術を使ってWebコンテンツを制作できることを証明する認定で、レベル2はJavaScriptを使ったWebアプリケーション開発など、より高度な内容を対象としています。
レベル2の試験はレベル1に合格していなくても受験できますが、レベル2の認定を受けるにはレベル1の認定も必要です。まずレベル1から取得するのが一般的な順序です。
証明できるスキル内容
認定の正式名称は「HTML5プロフェッショナル認定 レベル1」です。公式サイトでは、この認定を取得することで、次の4点のスキルと知識を持つWebプロフェッショナルであることを証明できるとされています。
- HTML5(HTML Standard、CSSなどのWeb技術)を使ってWebコンテンツを制作できる。
- ユーザー体験を考慮したWebコンテンツを設計・制作できる。
- スマートフォンや組み込み機器など、ブラウザが利用できるさまざまなデバイスに対応したコンテンツを制作できる。
- HTML5(HTML Standard、CSSなどのWeb技術)で何ができるか、どういった技術を使うべきかについて、広範囲の基礎知識を持っている。
試験名の「HTML5」と現在の仕様の関係
試験名には「HTML5」とありますが、出題はWHATWGが策定・更新しているHTML Standard(HTML Living Standard)に基づきます。公式の出題範囲にも「HTML Standardで規定されているHTML要素と属性の意味」のように、HTML Standardを基準にした記述があります。かつてW3Cが勧告していたバージョン番号付きのHTML5の仕様は2021年に廃止され、現在のHTMLの標準仕様はWHATWGのHTML Standardに一本化されています。試験名の「HTML5」は、HTML StandardやCSSなどを含む現在のWeb技術全般を指す名称と考えてください。本コースもHTML Standardの仕様に沿って解説します。
試験の対象職種
対象はWebデザイナーに限りません。公式サイトでは、Webコンテンツの制作・運営に関わる次のような職種が対象として挙げられています。
- Webデザイナー
- グラフィックデザイナー
- フロントエンドプログラマー
- HTMLコーダー
- Webディレクター
- Webシステム開発者
- スマートフォンアプリ開発者
- サーバーサイドエンジニア
HTMLやCSSを直接書く職種だけでなく、制作の進行を管理する職種や、サーバー側・アプリ側の開発者にとっても、Web技術の共通知識を身につけていることを示す資格として位置づけられています。
試験の概要
試験の主な項目は次のとおりです。数値や条件は変更されることがあるため、「参考」として示した値は2026年10月時点の公式サイトの案内です。受験の前に必ず公式サイトで最新の案内を確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施団体 | 特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan) |
| 試験名 | 正式名称は「HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1」(英名: HTML5 Professional Certification Level.1 Exam)。略称は「HTML5(CSS3) レベル1試験」。 |
| 認定名 | HTML5プロフェッショナル認定 レベル1 |
| 受験の前提条件 | レベル1の受験に前提となる資格はありません。レベル2の試験もレベル1に合格していなくても受験できますが、レベル2の認定を受けるにはレベル1の認定も必要です。 |
| 試験時間 | 公式サイトで要確認(参考: 秘密保持契約への同意とアンケートの時間を含めて90分。内訳は秘密保持契約5分、試験80分、アンケート5分) |
| 問題数 | 公式サイトで要確認(参考: 約60問) |
| 出題形式 | コンピュータベーストテスト(CBT)。マウスで選択肢を選ぶ問題が中心で、キーボードで解答を入力する問題も一部出題されます。実技や面接はありません。 |
| 受験料 | 公式サイトで要確認(参考: 16,500円(税込)) |
| 受験方法・会場 | 試験配信会社であるピアソンVUEのテストセンターで受験するか、自宅や職場からオンラインで受験(OnVUE)するかを選べます。日時は予約の空き状況によります。OnVUEで受験する場合は、事前のシステムテストや受験環境の準備が必要です。予約の手順は「受験方法」のレッスンで解説します。 |
| 秘密保持契約 | 試験の開始前に、出題内容を口外しないことなどを定めた秘密保持契約(NDA)への同意が求められます。同意しない場合は受験できません。 |
| 合格基準 | 合格点は公表されていません。公式サイトのFAQでは、おおよそ7割程度の正答率で合格できる設定とされています。 |
| 合否結果 | テストセンターで受験した場合は、試験終了直後に画面に結果が表示されます。OnVUEで受験した場合は、試験終了後に受験者マイページで確認します。合格すると認定証と認定カードが届きます。 |
| 再受験 | 同じ試験を再受験する場合、2回目以降は前回の受験日の翌日から起算して5日目以降(土日を含む)に受験できます(公式の再受験ポリシーで要確認)。 |
| 受験チケット | 受験チケット(バウチャー)を事前に購入してから予約する方法と、受験者マイページで予約と支払いを同時に行う方法があります。利用できる支払い手段はそれぞれ異なるため、公式サイトで確認してください。 |
| 認定条件 | レベル1試験に合格すること。 |
| 認定の有意性の期限 | 認定そのものに有効期限はありませんが、認定日から5年間の「有意性の期限」が設けられています。5年以内に同じ試験に再度合格するか、上位のレベル2試験に合格すると、認定ステータスがACTIVE(有意性あり)のまま維持されます。期限を過ぎるとステータスはINACTIVEと表示されます。 |
| 学習期間の目安 | 公式サイトでは3か月〜半年程度とされています。 |
| 団体受験 | 団体向けの受験制度(ペーパーテストなど)については公式サイトを参照してください。 |
申し込みから認定までの流れ
受験の全体の流れは次のとおりです。各手順の操作は「受験方法」のレッスンで画面を示しながら解説します。
- 受験者マイページにログインするための共通ID「EDUCO-ID」を取得する。
- 受験者マイページから試験を予約する(テストセンターまたはOnVUEを選び、日時を決めて支払う)。
- 予約した日時に受験する(開始前に秘密保持契約に同意する)。
- 合否結果を確認する(テストセンターではその場で表示、OnVUEではマイページで確認)。
- 合格すると認定され、認定証と認定カードが届く。
- 認定日から5年以内に再度合格するか、レベル2に合格して、有意性(ACTIVEのステータス)を維持する。
このレッスンのポイント
- HTML5プロフェッショナル認定試験はLPI-Japanが実施する認定試験で、レベル1とレベル2がある。レベル2の認定にはレベル1の認定も必要。
- 試験名は「HTML5」だが、出題はWHATWGのHTML Standard(HTML Living Standard)に基づく。本コースもHTML Standardに沿って解説する。
- 試験はピアソンVUEが配信するCBT方式で、テストセンターかオンライン(OnVUE)を選んで受験する。
- 合格点は公表されていないが、おおよそ7割程度の正答率が目安とされている。
- 認定には5年間の「有意性の期限」があり、再度合格するか上位レベルに合格するとACTIVEのステータスが維持される。
- 試験時間・問題数・受験料などの数値は変更されることがある。受験の前に公式サイトで最新の案内を確認する。